農産物の紹介
毎月更新食と農の情報発信 管内の農畜産物を紹介
JA掛川市管内で収穫される安全・安心な農畜産物を紹介します。
(掲載月は広報誌あぐりに掲載した月です)
掲載月 | 品目名 |
---|---|
1月 | 青首ダイコン、レタス「うまレタ。」 |
2月 | イチゴ「紅ほっぺ」、サンチュ |
3月 | サニーレタス、白ネギ |
4月 | タケノコ、ホウレンソウ |
5月 | 茶「やぶきた」、掛川茶、キャベツ「みさき」 |
6月 | ラッキョウ、小梅、青梅、イチジク「桝井ドーフィン」 |
7月 | キュウリ、トマト「桃太郎」、トウモロコシ「ゴールドラッシュ」、エダマメ「初だるま」 |
8月 | ブドウ「ヒムロッド・シードレス」、掛川牛、小玉スイカ「姫まくら」 |
9月 | 落花生「おおまさり」、お米「ミルキークイーン」、お米「コシヒカリ」NEW |
10月 | 栗「八高」、サツマイモ「紅はるか」 |
11月 | サトイモ「赤柄里芋」、レンコン、シイタケ |
12月 | 自然薯「静岡農試60号」、レモン、イチゴ「きらぴ香」 |
1月の農作物
青首ダイコン
流通しているダイコンの多くが青首ダイコンで、1年を通して出荷されています。旬のダイコンは甘みがあってみずみずしく、煮物や鍋でおいしくいただけます。
部位によっても特徴があり、葉に近い上の方が甘いため、サラダなどに向いています。
ほかにも漬け物や炒め物など、使い道もさまざまなダイコン。生産者の岡山さんに伺ったところ、鍋にダイコンを入れる際はピーラーなどで薄くするのがおすすめとのこと。また、葉や皮も調理し、葉は油揚げとごま油で炒め物に、皮はきんぴら料理にするそうです。余すところなく使えるのもダイコンの魅力ですね。
レタス「うまレタ。」
静岡県産レタスの統一ブランドとして打ち出している「うまレタ。」。うまいレタス、産まれたての新鮮なレタスなどの意味が込められています。
レタスは一般的に品種名を表記しませんが、JAレタス部会ではラプトル、ツララ、レイヤードなど約20種類を栽培しています。
サラダなど生で食べる機会が多いレタス。同部会おすすめの食べ方は、鶏がらスープに豚肉、レタスを入れてポン酢でいただくレタしゃぶです。シャキッとした食感はそのままでより甘みが引き立ちます。ぜひお試しください。
2月の農作物
イチゴ「紅ほっぺ」
「章姫」と「さちのか」の交配により誕生した静岡県ブランドのイチゴ。平成14年に品種登録され、JA掛川市では平成18年11月から出荷を始めました。甘みと酸味のバランスが良く「ほっぺが落ちるほどおいしい」と、全国的にも人気の高い品種です。香りも良く、断面まで真っ赤な色をしているのも特長です。
健康面でも優れていて、美肌保持や造血作用、虫歯予防、風邪予防、二日酔い改善などにも効果があるとされるイチゴ。おいしいだけではないのも人気の秘訣ですね。
サンチュ
サンチュという名は韓国名で、下の葉からかき取るように収穫することから、日本ではかきチシャと呼ばれます。レタスの仲間で、βカロテン、ビタミン、鉄分、カルシウム、カリウムなどを含んでいます。βカロテンはビタミンAに変換されて作用することから、皮膚や粘膜の健康を維持するなどの効果が期待できます。
焼き肉を巻いて食べるのが定番ですが、レタスのようにサラダなどにしてもおいしくいただけます。
比較的栽培しやすい品目で、1株あたりの収穫量が多いため、家庭菜園にもおすすめです。
3月の農作物
サニーレタス
非結球型のレタスであるリーフレタスの中で、代表的なのがサニーレタス。葉先が赤色をしているのが特徴で、葉が柔らかいためサラダなどに向いています。また、肉との相性が良いので、焼肉に巻いて食べるのもおすすめです。
玉レタスに比べて栄養価が高く、特にカロテンが豊富に含まれています。
使い切れない場合は、濡らしたキッチンペーパーを芯に巻き、ビニール袋に入れて冷蔵庫に立てて保存します。少し鮮度が落ちたら、和え物や炒め物にして無駄なく消費しましょう。
白ネギ
日本には奈良時代に伝わったとされ、古くから全国で栽培されてきた野菜です。根深ネギ、長ネギとも呼ばれます。ネギの香り成分、硫化アリルは消化液の分泌を促して食欲を増進させるほか、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復につながるといわれています。
鍋やねぎまにするのが定番ですが、おすすめのレシピは「ネギからし」。細かく刻んだネギにめんつゆ、唐辛子、かつおだしを混ぜて1晩漬ければ完成です。万能調味料としてご飯、揚げ物、冷やっこ、納豆などによく合います。簡単にできるので、ぜひ一度お試しください。
4月の農作物
タケノコ
春の訪れを感じさせる食材のタケノコ。竹の若い芽の部分で、土中に埋まっているのを掘り起こして収穫します。
旬のタケノコは風味が良く、やわらかい食感が特徴。最盛期の4月には1日で数センチ成長するといわれ、取り遅れがないよう収穫作業を行います。
生産者松浦さんのおすすめの食べ方は、酢みそ和えと煮物。旬のタケノコならではの風味が楽しめます。また、大きなタケノコはスライスしてメンマに。冷凍庫に入れて保存することで長期間楽しめるそうですよ。
ホウレンソウ
一年を通して目にする野菜で、β-カロテンや鉄を豊富に含む、栄養満点な緑黄色野菜です。おひたしや胡麻和えが代表的なレシピですが、スープやソテーなど多くの食事に取り入れることができます。
捨ててしまいがちな根の部分に栄養が多く含まれているため、調理の際は切り落としすぎないようにしましょう。
冷蔵庫に入れるときには、水を含んだ新聞紙で包んだ後ポリ袋に入れて乾燥を防ぎ、根部を下にして立てて保存します。葉物野菜ですので、2~3日を目安に使いきりましょう。
5月の農作物
茶「やぶきた」
静岡県で誕生した品種「やぶきた」。安定した品質の高さや収量が多いことなどから全国で栽培が広まり、県内では品種構成の約9割を占めます。多くの人にとって最もなじみ深いお茶の味といえます。
いつもおいしいお茶を楽しむためには、茶葉の保存に工夫が必要となります。品質を下げる要因は酸素、湿度、温度、紫外線です。開封前は冷蔵庫で保管し、開封後は臭いが移る性質があるので、茶筒などに入れて戸棚などで保管しましょう。また、冷蔵庫から取り出す際に容器が結露するため、常温に戻してから開封しましょう。
掛川茶
気候風土に恵まれた全国屈指の茶処、掛川。特産になっている深蒸し煎茶は、普通煎茶よりも蒸し時間が2~3倍長く、渋みが押さえられてよりマイルドな口あたりが特徴です。濃厚でとても鮮やかな緑色をしていて、香りが優れているのも深蒸し煎茶ならでは。
全国でもその品質の高さが認められ、荒茶三大品評会において数々の賞を受賞、また全国茶の品評会では全国最多の産地賞を受賞しています。
掛川茶の適温は70℃前後。急須に注いだら、ふたをして30秒~60秒待ちます。急須の中にお湯が残らないよう、最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
キャベツ「みさき」
キャベツと聞くと丸い形を思い浮かぶ人が多いと思いますが、「みさき」はタケノコのように頭の先がとがった独特の形をしています。大きさは小ぶりで、鮮緑色の葉はやや厚めでやわらかく、甘みがあります。おすすめの食べ方は、特徴を生かしたコールスローサラダ。さすが市などで見かけたらぜひお試しください。
今の時期にスーパーなどで見られる春キャベツ。一般的に、秋ごろに種をまき3~5月に収穫する品種のキャベツをいい、葉の巻きがゆるめでやわらかく、みずみずしいのが特徴です。春の間だけ食べられるキャベツをいろいろな料理で楽しみたいですね。
6月の農作物
ラッキョウ
4月~6月頃に出荷されるユリ科ネギ属の野菜で、独特の辛みと香り、歯ごたえが特徴です。酢漬けにすることが多く、特にカレーの付け合わせとして親しまれています。
匂いの成分には、ビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、豚肉との組み合わせは疲労回復にも効果的です。また、豊富に含まれる水溶性の食物繊維には、血糖値やコレステロール値の上昇を抑制する働きがあります。
色が白くて、根元にふっくらとした厚みがあるものを選びましょう。
酢漬けしたラッキョウは、衣をつけて揚げてもおいしくいただけるそうですよ。
小梅
通常の梅よりも小さい品種の総称で、掛川梅園「こちの里」では青梅よりも少し早い5月初旬に収穫が始まります。
小粒ながら肉厚な小梅。生産者大塚さんのおすすめはカリカリ漬けです。下処理をした小梅(または青梅)に10%の食塩とホワイトリカー少々、煮沸消毒して乾燥させた卵の殻を入れます。重石をして混ぜながらおくと、梅酢があがってきます。2週間ほどで完成です。
こちの里では、小梅が終わると青梅の収穫が始まります。直売所などで青梅を見つけたら、カリカリ漬けや梅シロップ、梅酒などを作ってみてはいかがでしょうか。
青梅
青梅は、まだ色が青く未熟なうちに収穫した梅のことで、硬くしっかりとしていて酸味が強いのが特徴です。表紙の写真は「改良内田」という品種で、東山口梅園こちの里では5月下旬から1週間程度収穫されます。
梅酒や梅ジュース、ブランデー、梅シロップなどを作るのに適している青梅。生産者に話を伺うと、ジュースなどにする際は竹串で実に穴をあけ、エキスを出しやすくすると良いとのことでした。
管内で旬を迎える梅を自家製の梅酒や梅シロップ、梅干しなどにしてみてはいかがでしょうか。
イチジク「桝井ますいドーフィン」
イチジクの品種で圧倒的な国内シェアを持つ「桝井ドーフィン」。名前の由来はドーフィンという品種を西洋から持ち帰り、初めて栽培した桝井光次郎さんにちなんでいます。ハウス栽培では6月中旬から、露地栽培では8月初旬から収穫が始まります。
果実は、香りが強く濃厚な味。生で食べるのはもちろん塩味のきいた食材との相性が良く、チーズがのったピザや生ハムと合わせるのがおすすめです。冷凍するとシャーベット状になりますが、糖度の高いイチジクだとアイスクリームに近いねっとりとした食感になるそうですよ。
7月の農作物
キュウリ
みずみずしさと歯ごたえが魅力のキュウリ。約95%は水分で、ビタミンCやカリウムが含まれています。体にこもった熱をとるほか、むくみやだるさの解消にも効果が期待できます。
触ると痛いくらいにイボが尖っていて、切り口が黒ずんでいないものが新鮮です。サラダや酢の物、ぬか漬けなどが定番ですが、炒め物にしても違った食感が味わえます。
生のキュウリを食べるときに欠かせないのが板ずり。塩を振ってまな板の上で転がすことで、イボが取れて色がきれいになります。
ちなみに、もろきゅうは品種名ではなく、小さいうちに若採りしたもの。もろみみそを付けていただきます。
トマト「桃太郎」
大きさや色、形など、様々な種類が販売されているトマト。大玉品種の代表格「桃太郎」は、果肉がしっかりしていてほど良い酸味が特徴です。
トマトは栄養価が高く、リコピンにはがんや老化を予防する抗酸化作用があります。また、ビタミンCやカリウムも豊富に含まれています。
生産者の松永さんおすすめレシピは、トマトカレーと炊き込みご飯。どちらも作り方は簡単で、カレーは水の代わりにミキサーにかけたトマトを入れて作るだけ。炊き込みご飯は、ヘタをとって十字に切り込みを入れたトマトとコンソメを炊飯器に入れ、炊き上がりにバターを加えれば完成です。皆さんもぜひお試しください。
トウモロコシ「ゴールドラッシュ」
日本の種苗メーカーが開発した品種で、新鮮な状態なら生でも食べられるほど粒皮が薄く食味が良いことが特徴です。管内では、5月の下旬から7月の中旬ごろまで収穫されています。
トウモロコシは茹でて食べるのが一般的ですが、茹で方によっても仕上がりが変わります。水から茹でると柔らかくジューシーに、お湯からだとシャキッとした食感になります。また、レンジで5分ほど加熱すれば甘みと栄養を逃がさず調理することができます。
生産者の鈴木さんおすすめレシピは、とうもろこしご飯とかき揚げ。いろいろな調理方法でトウモロコシの魅力が広がりますね。
エダマメ「初だるま」
枝豆は品種数が多く、外見などから「白毛豆」「茶豆」「黒豆」と大きく3つに分類されます。「初だるま」は、最もポピュラーでこれぞ枝豆という味の「白毛豆」。濃い緑色で3粒入ったさやが多く、甘みが強く食味が良いのが特徴です。
採れたての枝豆は風味が良く、しっかりとした甘みがあります。旬のとうもろこしを使ったかき揚げや枝豆ご飯なども良いですが、やっぱりおすすめは塩ゆで。枝豆をボウルに入れ塩を振って揉んだ後、塩を入れたお湯で5~6分ほど茹でれば完成です。採れたてだからこそ味わえる、枝豆本来の味をぜひお試しください。
8月の農作物
ブドウ「ヒムロッド・シードレス」
夏から秋にかけて旬を迎えるブドウ。甘みと酸味のバランスが良く、疲労回復の効果が期待できるなど栄養面にも優れた果物です。
品種も様々で、黒系の巨峰やピオーネ、赤系のデラウェアやルビーロマン、黄緑系のシャインマスカットなどが有名です。明るい緑色で小粒~中粒の「ヒムロッド・シードレス」は、果肉がやわらかく、強い甘みと特有の香りが特徴。名前の通り種がないので、次々と食べられます。
大粒ブドウの皮をむくときは、沸騰したお湯にさっと通し、冷水につけるときれいにむけるそうですよ。また、保存する場合は、軸を少し残して1粒ずつカットして冷蔵庫に入れます。
掛川牛
JA肉牛部会員により、静岡県掛川市で肥育された黒毛和種および交雑種の牛肉を「掛川牛」といいます。掛川牛は、安全・安心をモットーに稲わらや良質な牧草、生産者がこだわりを持って選んだ穀物飼料を食べて育ちます。牛の成長に合わせて肥育しているため、特有の風味・食感・柔らかい肉質を持った、おいしい牛肉に仕上がります。
脂の持つうまみが特徴で、脂分と赤身のバランスも良く冷めてもおいしいと好評を得ています。各地の銘柄牛にも負けない掛川牛。ぜひご賞味ください。
小玉スイカ「姫まくら」
「姫まくら」は長円形で皮が薄く、濃い味が特徴の小玉スイカ。シャリシャリとした食感で食味に優れ、果肉は鮮やかな紅色をしています。
小玉とつくように、普通のスイカに比べて小さく重さは2kgほど。冷蔵庫に入りやすく、比較的少人数で食べることができる大きさです。冷やしすぎると本来の甘さを感じにくくなってしまうため、食べる2~3時間前に冷やして食べるのがおすすめです。水分が多いので、塩を少し振って食べれば熱中症対策に。暑い日のおやつにいかがでしょうか。
9月の農作物
落花生「おおまさり」
地中に実るマメ科の植物で、おつまみなどで広く親しまれる落花生(ピーナッツ)。悪玉コレステロールの生成を抑制するオレイン酸や、疲労回復効果が期待できるビタミンB1など、健康に有用な栄養素を多く含んでいます。
一般的な落花生に比べて約2倍の大きさの「おおまさり」は、実がやわらかく甘みが強いことから「ゆで落花生」に適した品種です。
ゆで方はシンプルで、水洗いした生落花生と水、塩(水に対して3%、1Lなら大さじ2程度)を鍋に入れ、沸騰してから30分~40分程度ゆでたら完成です。塩気がきいてホクホクとした食感が味わえますよ。
お米「ミルキークイーン」
コシヒカリをもとに改良された品種で、粘りが強くモチモチした食感が特徴です。光沢があり、冷めても柔らかさが持続するため、お弁当などにも向いています。炊飯するときは、いつもより水を少なめにするのが良いそうですよ。
また、ほかのお米にミルキークイーンを混ぜると食味が良くなるので、ぜひお試しください。
日本のお米の銘柄は数百種あるといわれていて、管内でもさまざまな品種が栽培されています。それぞれに特徴があるので、自分に合ったお米を見つけてみてはいかがでしょうか。
お米「コシヒカリ」
強い甘みと粘りが特徴で、多くの日本人から支持を受ける「コシヒカリ」。最もポピュラーなお米の品種で全国の作付けの約30%を占めています。日本各地で栽培され、同じ品種でも産地ごとに味の特徴を持っています。
「おいしさ」の感じ方は人それぞれですが、お米の食味は「香り」「外観」「硬さ」「粘り」「食味値」によって総合的に評価されます。ご飯を食べるときに、風味や食感などをちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。
10月の農作物
栗「八高」
栗の品種名をあまり目にする機会はないかもしれませんが、国見、丹沢、利平などの種類があり、収穫時期や味にそれぞれ特徴があります。
「八高」は、昭和50年ごろに掛川で生まれた品種で、書物に記載はあるものの品種登録がないことから“幻の栗”とされています。大きな粒で見た目や形が良く、あっさりとした味わいが特徴です。
秋の味覚といえば栗。栗ご飯や甘露煮、渋皮煮、栗きんとんなど、どれもおいしいですよね。皮を剥く作業が大変ですが、一度冷凍してから熱湯の中に5分ほど置くと剥きやすくなるそうですよ。
サツマイモ「紅はるか」
「紅はるか」は、外観に優れる「九州121号」と皮色や味に優れる「春こがね」をかけ合わせて2010年に誕生した品種。今までのサツマイモよりも“はるか”に優れていることが名前の由来といわれています。しっとりとした食感で特に甘みが強く、加熱するとさらに甘みが増すのが特徴です。
食べると太るイメージがあるサツマイモですが、豊富な食物繊維が腸の働きを促進させることで、ダイエットをサポートする効果もあります。主食の白米と一緒に食べることができるサツマイモの炊き込みご飯がおすすめです。
11月の農作物
サトイモ「赤柄里芋」
低カロリーでタンパク質やカリウムなどを豊富に含むサトイモ。独特のぬめりには、胃腸の機能を高める効果があるといわれています。
「赤柄里芋」は、遠州地方での生産が多い品種で、茎の部分が赤いことからそう名付けられているそうです。柔らかい食感ながら煮崩れしにくいため煮物やみそ汁に適しています。
包丁で1周切れ目を入れた後、電子レンジで加熱するとキレイに皮がむくことができますよ。
レンコン
「未来を見通す」ものと考え、縁起物として使われるレンコン。生産者の大場さんに話を伺うと、レンコンは栄養豊富で特に繊維質が多く含まれているとのこと。また、すりおろした汁は花粉症に効果があるといい、大場さんは「レンコンを食べて皆さんに健康になってもらいたい」と話します。
おすすめのレシピは、薄切りにして揚げるレンコンチップスと縦方向に切って素揚げするフライドレンコン。大場さんの好物は、相性が良い鶏ひき肉を使った挟み焼きとのことでした。ぜひみなさんもお試しください。
シイタケ
鍋や煮物に欠かせないシイタケ。固めたおがくずを使いハウスなどで栽培する「菌床栽培」と天然の「原木栽培」があり、現在は菌床栽培が主流になっています。春と秋に旬を迎えますが、1年を通してスーパーなどに並びます。よく目にする「どんこ」とは、品種名ではなく肉厚で傘が開ききっていない状態の干ししいたけをいいます。
おいしいシイタケを選ぶポイントは、傘の巻き込みが強く肉厚で、軸が太いもの。生のシイタケを調理する時は、1~2時間日光に当てるとビタミンDが増え香りも増すそうですよ。
12月の農作物
自然薯「静岡農試60号」
山芋の一種の自然薯(じねんじょ)は、古くから食用としてだけでなく、薬用としても用いられてきました。
「静岡農試60号」は県で選抜した品種で、粘り・味・香りのバランスが良く、生産性にも優れています。
自然薯には、健康に役立つ多くの有効成分が含まれています。漢方の世界では、「山薬」と呼ばれるほどで、滋養強壮をはじめ疲労回復、虚弱体質の改善や食欲増進、免疫力増加などに優れた効果があるとされています。
管内では、サバから出汁を取り、みそ仕立てにした「掛川いも汁」が郷土料理として親しまれています。
レモン
レモンの品種にはリスボン、ユーレカ、マイヤー、璃の香などがあり、それぞれ味や大きさ、耐病性などに特徴があります。
さわやかな香りと酸味が特徴のレモン。栄養成分の代表格はなんといってもビタミンCで、柑橘類の中でも多く含まれています。酸味の主な成分はクエン酸で、疲労回復やストレス解消などに効果があるとされます。
レモンを選ぶ際は、皮に張りがあり重みのあるものを選びましょう。冷蔵庫でも2週間程度保存できますが、冷凍すれば長期保存が可能です。氷の代わりにレモンサワーに入れるのもいいですね。
イチゴ「きらぴ香」
静岡県農林技術研究所で育成され、28万株の中から選抜し平成26年に登場した品種。キラキラとした宝石のような輝きに、品の良い甘みとフルーティーな香りが特徴です。酸味は控えめで濃厚な甘さを楽しむことができます。
豊富に含まれるビタミンCは、風邪予防や美肌作りに効果が期待でき、水溶性食物繊維の一種ペクチンは腸内環境を改善して便秘の解消につながります。また、虫歯予防に役立つとされるキシリトールや抗酸化作用を発揮するフラボノイドも含みます。見た目やおいしさだけではないのもイチゴの魅力ですね。